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2009.12.26

栗本薫よ、安らかに眠れ(2)

運命の子―グイン・サーガ〈129〉 (ハヤカワ文庫JA)
「運命の子―グイン・サーガ#129」
栗本薫は、オタクがオタクと呼ばれてなかった頃の時代の寵児だったのかもしれない。
彼女の持ち合わせていた感性は、そのジャンルのオタク(もしくはフリーク)が欲していた
ニーズと見事にマッチしていました。
いや、彼女の興味あるジャンルにおいて、彼女が提供した作品群は、当時ニーズが高かったと
言うべきでしょうか。
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栗本薫よ、安らかに眠れ(1)

清志郎の訃報から立ち直れない頃に、今度は栗本薫の訃報が届きました。
これはこれで僕をまた更なる混乱に導きましたね(苦笑)
闘病中であることは知っていたし、弔意として素直にご冥福を祈る気持ちに
嘘、偽りはなく、生前の功績に対して感謝の気持ちもありました。
けど、混乱。
作家・栗本薫は僕の中では何年も前に死んでいたというか終わっていたし、
また違った意味で栗本薫が亡くなったと聞いても、亡くなったのは栗本薫じゃないだろうって
気持ちが渦巻いていました。栗本薫と云うよりは中島梓?今岡純代と云うほどに僕は彼女の
友人ではないし、本名は知っていても知らないふりしていたい。
と、なると今回亡くなったのは栗本薫の中の人ってことになるかなぁ。

彼女は中島梓の「文学の輪郭」で群像新人文学評論賞とかを受賞しています。
栗本薫として「ぼくらの時代」で江戸川乱歩賞を受賞しています。
「ぼくらの時代」の主人公は栗本薫と云う少年です。
ここからすべては始まりました。

ぼくらの時代 (講談社文庫)
「ぼくらの時代 」(講談社文庫)
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