2010.10.22
Funghi Ovoli
シェフより「幻のキノコが入荷した」とのメールが入ったので「La Antica Casa」(時代屋)に
行ってきました。
写真のお皿の大体右半分がポルチーニで、左半分が幻のキノコ、オーボリです。
傘の部分が毒キノコのような色してるでしょ。
多分、食べられるキノコとしては最もカラフルです。
和名は「たまご茸」と云うようです。日本のは味が良いそうですが、世界じゅうで極東地域だけに
生息する「タマゴタケモドキ」って毒キノコもあるそうなので、国産食べるのは生き死にです。
まじ、環状ペプチドを含有してて、死亡例もあるそうですから。
断面図を見ると、傘の部分の発達具合が一目瞭然な変なキノコです(笑)
イタリアではオーボリ、フランスではオロンジュと呼ばれ、希少食材とされ珍重されています。
実は僕はオーボリは初めてではありません。
新婚旅行でベネチアに着いた時、当時現地にいたシェフにリストランテでオーボリを御馳走に
なってます。そのお店の方も、オーボリをサーブする際のテンションが異様に高かったのが
印象に残ってます。イタリア人がオーボリを愛し、珍重することが、あからさまに伝わって
来ました。そういう経緯で僕にとって約12年ぶりのオーボリです。
オーボリは、生食が基本です。ベネチアでもそうでした。
シェフがお手本に作ってくれました。
では、実食。・・・・モグモグ・・・・うん!脳裏に甦るオーボリの味!これやっ!
まったく舌先の印象に残らない、他に例えようもない、無味と勘違いしそうな味。
味はあるんだけど、どこが美味しいのか解らない味です(笑)
これのどこをイタリア人が賞讃するのか解りませんが、その貴重さが嬉しいに違いないと
思います(笑)
シェフは、オーボリとポルチーニを分けてくれました。ありがとうございます。
今度は、ウチでもう一度、味を噛みしめてみます!(笑)