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2007.11.28

その英雄の名はイヴィツァ・オシム

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僕はオシムが語る言葉が大好きです。

・大事なのは自分たちのことを考えること。
  ことわざで『自分が持っている馬と自分を信じろ』というのがある。
  今はそういった心境だ。
・今日の試合は、勝つことだけを意識していては勝てない。
  どうすれば勝てるかということをよく考えながらプレーすることだ。
・ベンチから「疲れているか?」と聞いても誰もダメとは言わない。
  だがベンチから見ていてマークができていないから聞いているのだ。
  交代することは恥ずかしいことではない。
  チームのためにもそこを良く考えてほしい。
・2点をとったのは佐藤でも勇人でもなく、ジェフというチームが挙げたものだ。
  私はそう考えている。

僕も30年以上、サッカーを観ていますが、精神面・技術面・戦術面で、これほど共感出来る
監督は初めてです。一部では「走れ、走れ」としか云わないとか、手抜きで走らなければ
ロナウジーニョでも酷評するオシムに対する批判もありましたが、「考えて走ること」を強調する
オシムの方針は、百%正しいと僕は思っています。
僕がTV観戦している時に叫んでるのは、常に「開けっ!」ですからね(^^;
そんなオシムが代表監督になった時は嬉しかったのですが、健康状態だけを懸念していました。
代表監督交渉中に起こった川淵三郎の欺瞞に満ちた発言に関して、僕は未だに許すことが出来ま
せんが、現在A代表監督就任期間中だったからオシムの健康が損なわれたとは、考えません。
A代表監督であろうがジェフ千葉の監督であろうが、常に最善を求めて行動するオシムの負担は
余り変わらなかったでしょうから。
ただ、オシムが倒れた時に連絡が取れたのが、祖母井氏だけだったというのがどうにも。
川淵が今更泣いてみせようが、ポーズを見せようが、欺瞞としか受け取る事が出来ません。
協会の態勢が如何にお仕着せの単なるお飾りだったかということを物語っていると思います。
今回、Wikipediaで見るまで知らなかったのですが、オシムの選手生活は12年間で85得点。
その間イエローカードを提示されることは一度もなかったそうです。
僕は、そんな選手を他には知りません。
幸いオシム監督の容態は安定から回復に向かっているそうです。
26日夜から「意識が回復しつつある」らしいです。
さすが、不屈の闘志を持つサラエボの英雄。
みんなの願いが届いて快方に向かわれる事を切に願います。

Cut[2007/12]

Cut (カット) 2007年 12月号 [雑誌]
Cut 2007年12月号
この表紙を見ただけで、どんなにクズな雑誌であろうと必ず手にとって見る必要はあります(笑)
そして、「1972年MSGの後のNME(New Musical Express)インタビュー」が掲載されていると
なれば、とりあえず買う事になります(笑)
僕は未だにジョンの良き理解者にはなれていません。
それはオノヨーコを理解出来ないからで、ジョン亡き後も「イマジン」ばかりが彼をイメージ付け
ている現状は、どうかと思います。
人それぞれのジョンは存在するし、松村雄策が本誌に寄せているように、ジョンを知るには音楽を
ただ聴くだけで解る筈です。あとは事実を事実として積み上げ認識するのみ。