2007.02.27
ハンガリーとモロッコの悪漢
(写真左:トリッパのフェットチーネ)
(写真右:ハタのサルティンボッカ)
来週、パーティがあるらしく、その様子を窺うために週末に時代屋に行ってきました(^^)
そうなると、やはりここで紹介出来るようなモノを食べさせていただかなくては(笑)
フェットチーネには、ほうれん草が練りこんであります。トリッパってのは牛の2番目の胃ですね。
ミノの次のハチノス。いわゆる臓物です。日本にもモツ煮込みとかあるし、韓国料理も肉に対する
情熱は感じるのですが、肉に対する気持ちは欧米には敵わないなぁって気が僕はします。
食肉に対する敬意というか何と云うか。だってホルモン好きな方って、多いと思うけど、無意識の
うちに一段下げてしまいがちですよね。「いいや、僕は赤い肉より白い臓物が好きなんだ!」って
云う人もいますが、その発言自体が見下している場合が多いです(笑)
でも、フレンチなんかでも一流の食材として普通に使われているし、イタリアンなんかでも。
ソーセージとかの文化もそうですよね。連中は血だってムダにしないから(笑)
それが彼らにとって命を戴く。ってことなんだろうと思います。
あ、話がそれましたが、このトリッパは全然固くなくって、パスタの邪魔にならず、本当においし
かったです。下茹での苦労が窺えます(笑)
次はサルティンボッカ。ローマだと牛ロースとかソーセージなんでしょうが、そこはセンスに
よるアレンジで白身魚を使ってるようです。これだと巻いてある生ハムがフランベされた時の
旨味が解りやすく、その感じが絶妙です。お魚はハタでしたが、いまやハタも高級魚だし、相場に
よらってはメチャクチャ高い時もありますからね。こんなもん出してて合うんだろうか?(笑)
どちも、食材さえ揃ってれば期間限定料理って訳ではないでしょうが、時代屋に行くのは今が
チャンスです。シェフは1週間ほどイタリア行ってたのですが、ナポリ帰りの武勇伝を聞くことが
出来ます。実に胡散臭い話ですが、「後ろから暴漢が・・・」とか「5針ほど縫った」とか、
全て本当の話です。で、ナポリ警察で調書を取られた話までは本当ですから興味深く聞けば良いか
と思いますが、その後は眉にツバをつけておいた方が良いです。特に「裸締め」とか「腕ひしぎ」
って単語が現れたら、間違いなく脚色です(笑)そのうち話すのも飽きると思いますが、何度も
話しているうちに脚色部分が増えていく可能性もあります(笑)
額の傷跡が生々しい今が話を聞くチャンスです(爆)